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芸能人と一般人の経費

テレビで、売れている芸能人が半ば強制的に高級車や高級ブランドの腕時計を
自腹で買わされるコーナーがあるんですが、
ここで購入したものは全額経費にできるのでは、という話があります。
その分だけ課税対象になる所得税額が減るわけですから、
実は内心当人の芸能人もそれほど嫌がらずに
購入しているのではないか、という噂です。

例えば、フェラーリを買うとします。
普通の会社で、会社用の車として購入する場合は、
税務署は基本的に2ドアのスポーツカーを会社の経費としては
認めてくれません。
税務調査ではまず突っ込まれますね。

しかしこれが番組で芸能人が購入した場合、少し事情が異なってきます。
番組の趣旨的に、そのコーナーはフェラーリをその芸能人が買わないことには成り立たない、
つまり仕事にならずギャラが貰えないわけです。
お金を得るために買ったものなんですから、
確かにこれは経費として認められそうな気がしてきます。

そもそも、税務署が支出を必要経費として認めるか否かを判断する際、
まずはその支出が仕事に明らかに必要なものであるかどうか、
つまり、売上に直接紐づいているかどうかを見ます。
会社の場合、そういった高級車の売買の仕事をしていて、
仕入として購入したんです!とかそういう、
税務署を説得できるだけの説明が必要になってきます。
仕入なら売上を得るために明らかに必要な経費ですからね。
ただし、実際に売らないと経費としては認められませんが・・・

上記に当てはまらない支出については、
今度は世間一般で見た場合に会社の経費として認められそうかどうか、
という観点で判断することになります。
売上原価に含まないものは全部こちらの類型です。
フェラーリを経費にするには、
どうしてもフェラーリじゃないとダメという説明が
やっぱり必要になりますね。
例えば、研究開発用の資料として分解するんだ、とか。
もちろん本当に研究を仕事にしていないとダメですが。

この二段構えのどちらかに当てはまることが出来れば
経費として認められるというわけですね。

この芸能人の話は、ギャラとフェラーリの購入が
直接関連しているので売上-経費の直接対応の考え方が
よくわかる例だなあと思って聞いていました。
仕事であんな高い買い物をさせられるなんて、と哀れむ声も聞きますが、
個人的に購入するよりは税金を抑えられる分、
番組で買い物している芸能人はお得に買い物できている、
という考え方もできますよね。

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