購買意欲とノスタルジー

製品やサービスについての広告をするにあたって、
ノスタルジーがキーポイントになるという話を聞きました。
レトロという言葉ももともとは広告業界から
出てきた言葉なんだとか。
どんどん新しい商品が出てくるにつれて
広告もまた新しいものに目まぐるしく変わっていくもの
ですから、そういう言葉と結びついているのは
なんとなく不思議な感じがします。
でも言われてみれば、テレビCMで使われている音楽って
最近の曲もあれば、結構懐かしいものもありますよね。

なんでも、人間は自分が若かったころ、
例えば学生時代に一般的に流行していたものに対して
特別それが好きだったとかいうわけでなくても、
肯定的・好意的な感情を抱く傾向があるらしいです。
あとは、自分の知っているものが関わっていれば
興味をもったり感情移入して同調しやすい
というのもやっぱりあるんでしょうね。

そういうわけで、ターゲットに応じて
若い人向けの商品なら最近の曲を使ったCM、
年配の人にアピールしたい場合は昔の曲のCM、
という具合に使い分けているようです。
年齢層だけじゃなく、男女や地域によっても
その人のノスタルジーは変わってきそうですね。

広告って業者にデザインをお願いする場合が多いですけど、
商品のコンセプトやイメージばかりじゃなく、
顧客層のターゲットなどもちゃんと伝えておかないと
良い広告にはならないということですね。
商品を売るには結局顧客の立場に立って考えるのが
近道なんだなあと思わされました。

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