デスクと現場

先日友人とチェーンの居酒屋に飲みに行った時のこと。
残暑も厳しい中歩き回った後で、
やっと席について飲み物を頼んだ矢先、
店員の女の子からカード加入のお誘いが。
最初は居酒屋のポイントカードか何かかと思ったんですけど、
お店が提携している会社のクレジットカードの営業でした。
居酒屋でもこういう営業してるんですね。

しかしまあ、居酒屋に来てる人たちのお目当てってやっぱり飲み食いとおしゃべりであって、
クレジットカードの営業なんてなかなか相手にする気にはなれないんですよね。
誰かと楽しく飲んでるときにわざわざ時間を割いて申込書とか書いたりする気にもなりませんし。
よっぽどおいしいキャンペーンでもしてない限り厳しいでしょうね。

同じ条件のクレジットカードで
同じ条件の入会キャンペーンをしていたとしても、
例えば居酒屋じゃなくデパートとかだったら
まだ打率が上がるような気がします。
居酒屋の酔っ払いなら軽く入ってくれるだろうという見通しだったのかもしれませんが、
現実的には場の空気や色んな弊害があるものでなかなかそうはいかないものです。

そんなことを友達と話しつつ、何となくこういうのって、
行政が机上で作った制度を無理矢理現実の会社に当てはめようとしてる状態に
似てるなあと思って見ていました。
例えば、補助金や助成金制度って、
中小企業向けのものであっても実際に申請してみようとすると手間がかかりすぎて
零細企業では受給どころか申請すら到底無理、というものもざらにあります。
現場の、対象となる人たちの現状を踏まえた上でないと、
新たなサービスの提案も上手く運ばないですよね。

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