iPSの山中教授
山中教授がノーベル賞を受賞しました！
このメルマガでも流行りにのっかり
がっつりとiPS細胞について
語ろうと思います。
といっても、iPS細胞の最初の
アルファベットがなぜ小文字なのか？とか
（理由はかっこいいから）、
そういう話はきっとご存じでしょうから、
今回はちょっと真面目な話。
iPS細胞は、確かに再生医療において
非常に期待されている技術ではありますが、
今回のノーベル賞の受賞理由は、
再生医療と全く関係ありません。
受賞の理由は、
「成熟した細胞から多能性幹細胞を
作成できることを発見した」
ということだそうです。
多能性幹細胞とは、そこから色んな細胞に
分化することができるという、
可能性∞のあかちゃん細胞なのですが、
既に最終形態になってしまった細胞から
あかちゃん細胞を作れることを発見した、
これが授賞の理由だそうです。
皮膚など、最終形態の細胞から作った
あかちゃん細胞のことを「iPS細胞」と
いうそうですが、良く似た細胞として、
既に「ES細胞」というのがあります。
これは受精卵から作ったあかちゃん細胞です。
あかちゃん細胞自体は、既にES細胞として
発見され、研究されてきました。
しかし今回iPS細胞に関する研究が
ノーベル賞を受賞したのは、
「受精卵がなくても、その人の皮膚から
あかちゃん細胞を作ることができる」
ということを発見したからだそうです。
あかちゃん細胞を作ってからどうするか、
具体的にどうやって臓器や血液を再生させ、
どうやって移植していくのか、そのあたりは
まだまだこれからの分野だそうです。
山中教授自体も、
「iPS細胞はまだ一人の命も救えていない」
といったことを発言されています。
しかし、すぐに収益に結び付かない
基礎的な取り組みの積み重ねが
派手な最先端医療を
支えているのだと思うと、
基礎が大事なんだなぁと
思ってしまいますね。
そう思っていること自体が
ミーハーなような気もします（笑）。
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