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野球選手の年俸

ジャイアンツがCSに進出しましたね!
私は関西人ということもあり
しっかりタイガースファンなのですが、
今年のジャイアンツは純粋に強かったです。
生え抜きの選手を核に補強選手が
脇を固めるという、理想的なチームに
仕上がっていたように思います。

生え抜きと補強のバランスという意味では
ドラゴンズもそうですよね。
和田と谷繁が・・・って
そろそろ本題に入ります(笑

野球選手といえば高額年俸。
超一流選手になると年俸○億円なんて
話も聞きますよね。
ところで、この年俸なのですが
税金はどうなっているのでしょう?

年俸だから、お給料!
・・・ではないんですね。
税務上は「報酬」という扱いになります。
報酬ですから給与所得控除はありません。
さらに、その他の一般的な「報酬」と同様、その選手にお金を支払う都度
所得税を天引きする必要があります。
天引き額は、1回の支払金額のうち
・100万円以下の金額×10%
・100万円を超える部分の金額×20%
となっています。

野球選手への年俸は「報酬」扱いです。
「給与」ではありません。
ということは・・・そうなんです。
プロ野球選手って実は「個人事業主」
だったんです!

あの選手も、この選手も、あの大選手だって
青色申告の承認申請を提出したり、
経費の領収証を集めたりしているんですね。
そう考えると胸が熱くなります。
あのスーパースターたちが
我々と同じことをしているなんて、
なんだかちょっと嬉しくなりますね!

ちなみに、個人事業主として所得税を払うと、
税率が最高で40%(住民税を加えると50%)
になってしまいます。
年俸4億円の選手なら、ざっくり2億円の
所得税を支払う必要がある計算になります。

法人税は最高で40%ほどの税率ですから、
賢いプロ野球選手なら法人を嚙ませて
球団と法人との契約にしたいと
思うかもしれません。
しかし、プロ野球の場合には
「統一契約書様式」というのがあり、
(http://jpbpa.net/system/contract.html)
契約は球団と選手、となっています。
選手が法人を作り、その法人と
球団とが契約を結ぶことは
ちょっと難しそうですね。

ただ、これは推測の域を出ませんが
例えば選手のテレビ出演のギャラなどは
法人に入っている場合があるかもしれません。
どちらにしても、選手と球団とが
直接に契約を結ばなければいけない以上、
効果的な節税は難しいでしょうから、
プロ野球選手は基本的に年俸の半分を
税金で持って行かれている、と考えて
問題なさそうです。


プロ野球選手の年俸のように、
報酬の10%ないしは20%を
天引きするという取扱いは、
通常の外交員報酬と同じです。
この外交員報酬、100万円を超える部分も
10%しか天引きしていないケースを
しばしば見かけます。
間違いやすいところですので
注意してくださいね。


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